鍋 島 小 紋

 

 江戸時代、将軍家や大名家は裃に用いるための専用の柄を定め、他家にその使用を禁止したと言われておりました。これは留柄と呼ばれ、「徳川将軍家の御召十」「紀州大納言の極鮫」「加賀前田家の菊菱」「薩摩島津家の鮫(にたり大小島津)」等があります。

 

佐賀藩では一般的な二心皮性ではない、四心皮性の佐賀藩特産の胡麻殻の断面と、古代より肉眼で見ることができる五つの惑星(火・水・木・金・土)に太陽(日)と月を加えた七曜を組み合わせた柄を用いました。

 

 

「なんもなか」

 佐賀でお店を始める前に、佐賀の方とお話をし、佐賀のことをお聞きするとほとんどの方が

「なんもなか」とおっしゃられました。

が、いろいろとお聞きすると良いところ、素晴らしいところが次々と口から出て、口では「なんもなか」と言いながらも郷土・佐賀を大切に思ってらっしゃるんだろうな、という方ばかりでした。

 

そんな皆さんの内に秘めた熱い郷土愛をどうにか表現できないだろうか?と考え、当店にできるやり方で、そして伝統を革新とともに次世代へ繋いでいきたいという思いを鍋島小紋に込めて、なおかつさり気なく身にまとえるようにと今回この製品開発に着手し、この度博物館(鍋島報效会 徴古館)とオーダースーツ店との異色とも思える組み合わせの取り組みにて

「佐賀の愛と矜持を内に秘めたオーダーシャツ」が完成いたしました。

 

今回使用する鍋島小紋部分は、徴古館に収蔵の10代藩主 鍋島直正公がお召になられた実物の裃より型を起こしたものを使用しております。

 

 

料金・納期

通常のオーダーシャツ料金(13,200円〜)に小紋差込+1,100円、刺繍+1,100円にて承っております。

納期は約3週間いただいてます。

小紋差込

差込は衿台内、カフス内になります。(1ヶ所のみも可)

色はお選びいただけません。

 

小紋刺繍

刺繍場所は7ヶ所よりお選びいただけ、刺繍糸色もお選びいただけます。